頻発する銅線ケーブルの盗難、太陽光発電所が主な被害に

近年、世界的に問題視されている銅線ケーブルの盗難。日本でも多くの被害が出ています。
今回はその銅線ケーブルの盗難の実態や、今できる対策などをご紹介します。

盗難が頻発する理由

物価の高騰による転売が主な目的と言われています。
銅は太陽光発電所などをはじめ、様々な電化製品にも多く利用されています。
そのため、より価格が高騰しており狙われやすくなっていると考えられます。

被害の実態

実際にどれほどの被害が出ているのでしょうか?

全国で一番被害が大きいのは茨城県で、2022年から三年間連続ワースト1位となっています。
その次に被害が多いのが栃木県、次に千葉県というように主に北関東で被害が拡大しています。
また三重県でも中勢地域で去年よりも倍の被害件数が報告されています。

※日本損害保険協会よりデータ抜粋

盗まれた銅線はどこへいくのか?

上記でも記載したように、物価高騰による転売が盗難の主な目的です。 盗まれた銅線は金属スクラップ買取業者の元に持ち込まれ、換金されていると考えられます。
買取業者側もその場だけでは盗品かどうかの判断が難しく、警察側が掲示用のチラシを配布するなどの対策がされています。

今からできる対策

太陽光発電所での盗難を防ぐ方法をいくつかご紹介します。

1.防犯カメラの設置

一番効果が期待できるものがカメラの設置です。犯人にカメラがあることを認知させることで盗難を防ぐことが出来ます。万が一被害にあったとしても、犯人の追跡などにも役立ちます。

2.看板の設置

監視カメラと一緒に設置することでより効果を生むのが看板です。「監視カメラ設置発電所」などの文字やパトカーのイラストなどで視覚的に対策を取ることが出来ます。また、複数言語対応の看板もあるため主に外国籍が多い窃盗団にも効果的です。

3.人感センサーライトの設置

センサーライトが点灯することで近隣住民、通行人などに人の存在を示すことが出来ます。また、照らされることで「見つかるのではないか」「通報されるのではないか」という意識を持たせ、盗難行為への牽制になります。

4.アルミ導体ケーブルの導入

こちらは盗難にあった後の対策になります。銅導体ケーブルではなく、アルミ導体ケーブルを使用する方法です。アルミ導体ケーブルは銅導体ケーブルと比べ販売価格が低く、転売数が少ない傾向があります。また、供給が安定していることから早期復旧が期待できます。
損害保険ジャパン株式会社とSOMPOリスクマネジメント株式会社が盗難被害にあった顧客に対してアルミ導体ケーブルを紹介するサービスを行っています。詳しくは各会社のHPをご参考ください。

弊社でも太陽光発電所の防犯対策についてカメラ設置や看板設置の取り組みを行っています。
ぜひご相談ください。

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